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ピロリ菌について ~最近よくある質問~

Q. 除菌適応に年齢制限はありますか? A. 原則的に高齢などの年齢制限はありません。胃癌予防の観点からであれば、80歳以上で高度な胃粘膜萎縮がある場合は予防効果が少なく、さらに腎機能が悪い場合などは積極的に除菌を行う必要はないでしょう。基礎疾患がなく、本人の希望がある場合には高齢であっても除菌治療を行ってよいでしょう。また、お孫さんなどと接することが多い高齢者では感染源となりうるので、除菌治療を...

ピロリ菌について ~どうやって除菌するの?~

    1次除菌 制酸剤1種類と抗生剤2種類(アモキシシリンとクラリスロマイシン)の計3種類のくすりを朝と夕の1日2回1週間続けて内服します。80-90%の患者さんは除菌できますが、除菌できなかった場合には2次除菌をおこないます。 2次除菌 2次除菌では抗生剤のクラリスロマイシンをメトロニダゾールに変更しておこないます。これで90%の患者さんは除菌できます。 除菌の判定はいず...

ピロリ菌について ~どうやって検査するの?〜

ピロリ菌の検査は大きく分けると内視鏡検査を要するものと要さないものに分かれます。 内視鏡検査を要さないものとしては、尿素呼気試験や採血、採尿でピロリ抗体を調べる検査、便中のピロリ抗原を調べる検査があります。 胃がん検診やドックでは採血の項目の中にピロリ抗体が含まれていることが多いです。 どの検査でも感染診断は可能ですが、特に尿素呼気試験は検査時間は30分程度で呼気を調べるだけなので侵襲もなく、精...

ピロリ菌について ~どうやって感染するの?~

1983年にオーストラリアのWarrenとMarshallが、ヒトの胃からピロリ菌を培養することに成功しました。 ではなぜ、強酸の胃のなかで生息することができるのでしょうか? ピロリ菌はウレアーゼという酵素により、胃の粘液中の尿素からアンモニアを生じ、周囲の胃酸を中和して、胃内で生存しています。同時に、このアンモニアが消化管粘膜障害と関連しているのです   Q2.ピロリ菌はどうやって感染...
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