横浜内科おなかクリニック

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2024.1.28 A型肝炎ワクチン(任意接種)について 

A型肝炎ワクチン(任意接種)について

A型肝炎とは?

A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって引き起こされる感染症で、飲食物や水を介して感染します。感染すると、発熱や倦怠感、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などの肝炎症状を引き起こし、特に高齢者や持病を持つ方では重症化するリスクがあります。

国内では流行することは少ないものの、生の魚介類(特に牡蠣や二枚貝)の摂取や、海外渡航者を中心に感染のリスクがあるため、予防が重要です。

A型肝炎ワクチンの任意接種

A型肝炎ワクチンは、日本では任意接種として提供されています。感染リスクが高い方には、事前にワクチンを接種することで、A型肝炎を効果的に予防できます。

接種が推奨される方 

– A型肝炎が流行する地域への渡航者(東南アジア、中南米、アフリカなど)。

– 生の魚介類を頻繁に摂取する方(特に牡蠣や二枚貝を好む方)。

– A型肝炎感染者と接触する可能性がある方。

– 医療従事者や衛生管理を担う職業の方。

エイムゲン(A型肝炎ワクチン)の接種スケジュール

– 1回目:初回接種

– 2回目:初回接種から2~4週間後

– 3回目:初回接種から24週間後(約6か月後)

この3回接種を完了することで、長期的な免疫が形成されるとされています。特に高リスクの方(渡航者、生魚介類をよく摂取する方など)は、計画的に接種スケジュールを進めることが重要です。

ワクチンの効果と安全性 

A型肝炎ワクチンは、接種を受けた方のほぼ100%が抗体を獲得し、高い予防効果が確認されています。安全性も高く、重篤な副反応はまれです。

一般的な副反応

– 接種部位の赤みや腫れ

– 一時的な発熱や倦怠感

副反応が気になる方や持病をお持ちの方は、接種前に医師にご相談ください。

費用について 

A型肝炎ワクチンは任意接種のため、公費助成はありません。

当院では8000円(税抜)となります。

A型肝炎の予防が重要な理由

国内ではA型肝炎の感染リスクは高くないものの、生の魚介類を頻繁に摂取する方や感染リスクのある地域へ渡航する方には注意が必要です。一度感染すると、肝炎の症状で日常生活に支障をきたすこともあります。ワクチン接種は、感染予防の最も効果的な方法です。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 海外渡航前、いつまでに接種すればいいですか?

A. 渡航予定日の1か月以上前に初回接種を済ませることをおすすめします。

Q. 2回目の接種を忘れてしまった場合、どうすればいいですか?

A. 2回目の接種が遅れても、最初の接種が無効になるわけではありません。早めに医師に相談し、追加接種を受けてください。

Q. ワクチンの効果はどのくらい続きますか?

A. 2回の接種を完了すると、20年以上の免疫が期待されます。