横浜内科おなかクリニック

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2024.1.24 カンピロバクター腸炎とは?

カンピロバクター腸炎とは?

カンピロバクター腸炎は、カンピロバクター菌が腸管に感染することで発症する細菌性腸炎です。主な感染経路は、生または加熱不十分な鶏肉、汚染された水、または感染した動物との接触です。感染後、1~7日間の潜伏期間を経て、以下のような症状が現れます:

– 発熱

– 腹痛(特に強いことが多い)

– 下痢(水様性または血便)

– 吐き気や嘔吐

通常、軽症の場合は自然治癒しますが、症状が重い場合や免疫力が低下している方では治療が必要となることがあります。

カンピロバクター腸炎の診断

当院では、以下の検査を用いてカンピロバクター腸炎を正確に診断します:

  1. 便検査

   – カンピロバクター菌の培養検査により、病原体を特定します。

  1. 血液検査

   – 炎症の程度や脱水症状の有無を評価します。

  1. 内視鏡検査(必要に応じて)

   – 症状が長引く場合や、他の疾患(潰瘍性大腸炎など)が疑われる場合に実施します。

カンピロバクター腸炎の治療

カンピロバクター腸炎の治療は、症状の重さや患者さんの状態に応じて調整します。当院では以下の治療法を提供しています:

  1. 対症療法

   – 脱水の予防と管理:軽症例では経口補水液(ORS)を使用し、重症例では点滴を行います。

   – 痛みのコントロール:腹痛が強い場合は鎮痛剤を処方します。

  1. 抗菌薬療法(重症例やハイリスク患者が対象)

   – 抗生剤を処方します。症状が重い場合や免疫不全患者では、適切な抗菌薬を用いて治療を行います。

カンピロバクター腸炎の予防方法

カンピロバクター腸炎を予防するためには、日常生活で以下のポイントを心がけることが重要です:

– 鶏肉や魚介類は十分に加熱する(中心温度75℃以上)。

– 生肉を扱った調理器具や手はこまめに洗浄・消毒する。

– 生水や未殺菌の牛乳を避ける。

– 外出時や調理前後の手洗いを徹底する。

当院の取り組み

当院では、患者様の症状に応じて迅速かつ正確な診断を行い、最適な治療プランを提供します。また、感染再発防止のための生活指導も丁寧に行っています。

「突然の下痢や腹痛で困っている」「食中毒が疑われる症状がある」という方は、ぜひ当院にご相談ください。専門の消化器内科医が、患者様一人ひとりに寄り添った診療を行います。