横浜内科おなかクリニック

NEWSお知らせ

2018.5.23 ピロリ菌について ~はじめに~

ヘリコバクター・ピロリ Helicobacter pylori(ピロリ菌)は、人の胃粘膜に生息し、慢性的な炎症を及ぼし、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんなど人体に悪影響を及ぼす細菌です。現在の保険診療では、上記の胃潰瘍、十二指腸潰瘍のほか、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃がんに対する内視鏡治療後胃、ピロリ菌感染性胃炎(内視鏡検査による確定が必要)に除菌が認められています。日本では年齢とともに感染率は上昇し、10歳台では10%以下に対して、60歳以上では50-60%の感染率といわれています。

 

Q1 外来ですぐにピロリ菌の検査ができますか?

クリニックで多くの方から質問されますが、ピロリ菌の感染診断だけをおこなうことは、保険診療では認められていません。内視鏡検査でピロリ感染胃炎の診断と胃がんのスクリーニングをおこなったのちに、ピロリ菌感染の検査をおこない除菌治療をおこないます。どうしてもご希望の場合には自費診療となりますが、おすすめできません。少なくとも胃がんのチェックは必須であると考えられるからです。

→どうやってピロリ菌に感染するの?