横浜内科おなかクリニック

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2019.3.20 ピロリ菌について ~最近よくある質問~

Q. 除菌適応に年齢制限はありますか?

A. 原則的に高齢などの年齢制限はありません。胃癌予防の観点からであれば、80歳以上で高度な胃粘膜萎縮がある場合は予防効果が少なく、さらに腎機能が悪い場合などは積極的に除菌を行う必要はないでしょう。基礎疾患がなく、本人の希望がある場合には高齢であっても除菌治療を行ってよいでしょう。また、お孫さんなどと接することが多い高齢者では感染源となりうるので、除菌治療を考慮した方がよいでしょう。(消化器病学会ホームページより抜粋)

高齢者で除菌による副作用の頻度が特に高くないという報告もあります。

除菌の目的(胃癌や胃・十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫などのH. pylori 関連疾患の治療や予防、感染経路の抑制)、基礎疾患や背景などから総合的に判断するべきと考えられます。

Q. 除菌成功後に注意しなければならないことは?
A. 除菌後にも胃癌のリスクがゼロになるわけではありません。定期的な内視鏡検査が必要です。
また、胃食道逆流症(GERD)が出現することがあります。
ピロリ菌の再感染率は年0 ~ 2%程度であると考えられています。